.NET Gadgeteer で Hello World

前回は .NET Gadgeteer のセットアップについて書きました。
今回は引き続き .NET Gadgeteer で最初のプログラミングということで、
Hello World に相当する Lチカ (LED チカチカの略) と呼ばれるものをやります。

 

まず、Visual Studio 2012 を起動して新規のプロジェクトを作成します。
プロジェクト テンプレートとして [.NET Gadgeteer Application] を選択します。

ここでメインボードを選択します。今回は FEZ Spider を使用します。

Choose a mainboard

 

プロジェクトの作成が完了するとデザイナー画面が表示されるので、
ツールボックスから必要なモジュールをドラッグ アンド ドロップします。

今回は次のものを使います。

  • USB Client DP
  • Multicolor LED
  • Button

USB Client DP は Power Module の一種で、電力の供給およびプログラムの配置のために必要です。

image

デザイナー上で右クリックして [Connect all modules] をクリックすると、適切な組合せで結線されます。

image

このデザイナーで示された通りに、手元の 4 つのハードウェア部品を結線します。
PC と USB Client DP を USB ケーブルで接続すれば、ハードウェア側の準備は完了です。

 

次にソフトウェアのプログラミングです。
ボタンが押されている間だけ LED が青色に点灯するように組みたいと思います。
Program.cs を以下のように実装します。
なお、各モジュールの変数名は上記のデザイナーに示されています。


using Gadgeteer.Networking;
using GT = Gadgeteer;
using GTM = Gadgeteer.Modules;
using Gadgeteer.Modules.GHIElectronics;

namespace LedBlink
{
    public partial class Program
    {
        void ProgramStarted()
        { 
            button.ButtonPressed += button_ButtonPressed;
            button.ButtonReleased += button_ButtonReleased;
        }

        void button_ButtonPressed(Button sender, Button.ButtonState state)
        {
            multicolorLed.TurnColor(GT.Color.Blue);
        }

        void button_ButtonReleased(Button sender, Button.ButtonState state)
        {
            multicolorLed.TurnOff();
        }
    }
}


 

実装が完了したら、[デバッグ開始] (F5) または [デバッグなしで開始] (Ctrl + F5) で実行すると、
USB を通じてメインボードにプログラムが転送されます。
ボタンを押せば LED が青色に点灯します。

デバッグではブレークポイントも使えます。
なお、.NET Micro Framework にはシミュレーターが存在しますが、
.NET Gadgeteer にはシミュレーターが存在しないため、デバッグには実機が必要になります。

USB ケーブルを抜くとプログラムは停止し、
USB や電源アダプターなどから電力が供給されるとプログラムが再び起動します。

 

また、.NET Gadgeteer の部品群を固定するためのプレートとして、タミヤのユニバーサルプレートがおすすめです。

楽しい工作シリーズ No.157 ユニバーサルプレート 2枚セット (70157) タミヤ
楽しい工作シリーズ No.157 ユニバーサルプレート 2枚セット (70157) タミヤ

楽しい工作シリーズ No.172 ユニバーサルプレートL 210×160mm (70172) タミヤ
楽しい工作シリーズ No.172 ユニバーサルプレートL 210×160mm (70172) タミヤ

 

バージョン情報
Windows 8.1
Visual Studio 2012
.NET Micro Framework 4.3
.NET Gadgeteer 4.2

参照
Documents – Button Module

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.NET Gadgeteer のセットアップ

.NET Gadgeteer は、.NET Micro Framework をベースとした組込みシステム向けのツールキットです。
ハードウェアの標準化により高い開発生産性が得られ、プロトタイピングが容易になります。

この投稿では、Visual Studio 2012 を使用して .NET Gadgeteer のプログラミングができるようになるまでの
セットアップについて書いていきます。

 

■ ハードウェア

組込みシステムなので、やはりハードウェアの各部品が必要です。
.NET Gadgeteer に準拠したハードウェアは、現在は主に GHI Electronics が生産しています。
日本ではデバイスドライバーズがその輸入代理店となっているため、ここで購入するのが最も簡単です。

組込みシステムはメインボードと各モジュール群の組合せで構成されますが、
それぞれを自分で選択するのは初心者には敷居が高いため、キットという形でおすすめの構成が用意されています。
初心者向けには FEZ Spider Starter Kit が最適だと思いますが、
価格の低いものであれば FEZ Cerberus Tinker Kit でもよいでしょう。

FEZ Spider Starter Kit

■ ソフトウェア

(Visual Studio 2012 はインストール済みであるとします。)
開発に必要なソフトウェアとしては、まずは .NET Micro Framework です。
Visual Studio 2012 には、.NET Micro Framework 4.3 が対応しています。
このページで .NET MF 4.3 RTM (QFE1) の SDK をダウンロードします (ファイル名は SDK.zip)。
ZIP を展開してインストーラーを実行します。

.NET Micro Framework

 

次に、NETMF and Gadgeteer Package 2014 R1 です。
これには .NET Gadgeteer および GHI で拡張された SDK が含まれています。
ダウンロードするには、メールアドレスの登録が必要になります。
ZIP を展開して Setup.exe を実行します。

NETMF and Gadgeteer Package

 

最低限必要な開発の準備はこれで完了です。
次回の .NET Gadgeteer で Hello World に続きます。

バージョン情報
Windows 8.1
Visual Studio 2012
.NET Micro Framework 4.3
.NET Gadgeteer 4.2

参照
デバイスドライバーズ (TinyCLR.jp)
.NET Micro Framework
Microsoft .NET Gadgeteer
Support | .NET Micro Framework – GHI Electronics

.NET Micro Frameworkと.NET Gadgeteerの開発環境セットアップ方法
.NET Micro Framework 開発の参考資料