「クラウドではじめる機械学習 Azure ML でらくらく体験」書評

6 月に発売された書籍「クラウドではじめる機械学習 Azure ML でらくらく体験」を献本していただき、
書評を書くことになりました。

Azure Machine Learning の登場により、機械学習の専門の開発者でなくても、機械学習を Web で利用できるようになりました。
本書では機械学習の仕組みと Azure Machine Learning の手順が示されており、
実際のデータで機械学習を試しながら身に付けることができます。

クラウドではじめる機械学習 Azure ML でらくらく体験
クラウドではじめる機械学習 Azure ML でらくらく体験

 

主な章の構成

  • Chapter 3: 機械学習で実現できること
    • 機械学習とは何かを知るための概要
    • おそらく、多くの読者がまず知りたい部分
  • Chapter 4~7: 機械学習の各手法 (回帰、クラスタリングなど) についての理論と実践
    • 数学をベースとした、機械学習の仕組みの説明
    • Azure Machine Learning で各手法を使うための手順
  • Chapter 8: Web サービス化
    • 任意のアプリケーションから呼び出して使うには、機械学習の Web サービス化が必要
    • 主にソフトウェア開発者向け

 

本書の特徴

機械学習の各手法の理論について、数学をベースとした説明がなされているため、
アルゴリズムの選択やチューニングの指針の理解が深まり、応用範囲が広がるでしょう。
例えば、「線形回帰」と「ベイズ線形回帰」の違いや使い分けについて理解できるようになります。

 

対象となる読者

「難しそう」という先入観で機械学習に手を出せなかった人におすすめします。
想定されるロールは次のような感じでしょうか。

  • ソフトウェア開発者
  • データ分析者 (開発者とは限らない)

本書には、数学の知識があまりない人でも理解できるようにと義務教育レベルからの数学の解説があります。
しかし、機械学習の仕組みを理解するには数学 (とくに確率統計) への慣れが必要であり、さすがに無理を感じます。
数学の経験を持つ人でも機械学習を机上だけで理解するのは難しく、理論と実践の反復が必要になると思います。

とはいえ、とりあえず手順通りに実行してみればだんだん理解できるようになるのかもしれません。

 

不足を感じる部分

Azure Machine Learning についての説明がところどころ十分ではないように見えます。
例えば次の内容についてです。

  • データ型、カテゴリ、ラベルなど
  • Web Service Parameters

必要に応じて公式ドキュメントを参照するとよいでしょう。

 

Azure Machine Learning 自体のよいところ

Azure Machine Learning は Web 上のサービスとして提供されており、
しかもドラッグ アンド ドロップを中心とした GUI でモデリングができるため、
ワークフローを短時間で構築できて学習効率が高いです。

また、任意のアプリケーションから機械学習を利用できるようにするためには、
ワークフローを Web サービスとして発行する必要がありますが、ボタン 1 つで発行できるようになっています。

処理をカスタマイズしたい場合は、R や Python で処理を記述することもできます。

コメント / トラックバック1件 to “「クラウドではじめる機械学習 Azure ML でらくらく体験」書評”

  1. クラスタリングを実装する (C#) | Do Design Space Says:

    […] 参照 k平均法 – Wikipedia K-means 法を D3.js でビジュアライズしてみた Azure Machine Learning で色のクラスタリング (1) 「クラウドではじめる機械学習 Azure ML でらくらく体験」書評 […]


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。